しじみの佃煮の栄養とカロリーは?簡単レシピとアレンジ法もご紹介!
しじみの佃煮はほかほかごはんにぴったりなだけではなく、その味わい深さからお酒のおつまみにも重宝します。 特にお酒を飲む方には、肝臓の働きを助けて二日酔い防止にもなる「しじみ」を積極的に摂って欲しいですね。
しじみはしじみ汁に代表されるように、そのエキスを飲み身を食べることでしじみに含まれるたくさんの栄養素を摂り入れることができます。 しかし、忙しい現代人には常備菜として便利なしじみの佃煮をおすすめします。
今回は、しじみの栄養はもちろん、しじみの佃煮のカロリーや作り方、佃煮が余ったときのアレンジ法などをご紹介していきます。
しじみの佃煮とは?
しじみの佃煮は、しじみを醤油やみりんなどの甘辛い調味料で煮詰めたものです。 昔から漁師の非常食や保存食として作られていました。
佃煮の原料には海産物や農産物を使いますが、海のものではしじみの他にも小魚や昆布、貝類、山のものではフキや葉唐辛子、豆、くるみなどを利用します。
このようにさまざまな原料を使う佃煮ですが、特にしじみの場合はしじみに含まれている旨味成分やたくさんの栄養素のお陰で、身体にいい常備食として最適です。
しじみの栄養と効果
しじみの佃煮の栄養素とはすなわち、原料である「しじみの栄養素」を知ることからです。 しじみの栄養素として有名なものに「オルニチン」があります。 その他にもタウリンや鉄、亜鉛などのミネラル類、ビタミンB12、カルシウムが豊富です。
オルニチン
旨味成分のアミノ酸の一種です。 しじみが昔から肝臓にいいと言われるのは、主にこのオルニチンの働きによるもので、肝臓の働きを助け二日酔いの予防、疲労回復に効果を発揮します。
タウリン
胆汁の働きや肝臓の解毒作用を助けます。 血糖値やコレステロールを下げる効果や、疲労回復・肝臓機能の強化に役立ちます。
ビタミンB12・鉄
鉄は赤血球中のヘモグロビンの構成要素で、どちらも造血作用があり貧血を防ぐ役割を担います。 ビタミンB12は神経の機能維持に関係しており、肩こりや腰痛を緩和する働きもあります。
亜鉛
細胞の新陳代謝を促し、ビタミンCと共にコラーゲンを作る働きやメラニンの代謝を促す効果が期待できます。
カルシウム
丈夫な歯や骨を作るのに役立ちます。 骨粗鬆症の予防はもちろんイライラ防止にも効果を発揮します。
特にしじみに多く含まれるコハク酸は旨味の元であり、しじみの味わい深さを出すだけではなく、コレステロールを抑える働きがあります。
しじみの佃煮のカロリーと作り方
しじみの佃煮は原料であるしじみと醤油、みりん、砂糖、酒、生姜を使って作ります。 しじみの佃煮1人前で約37kcal程となります。 人により作り方のバリエーションがありますが、ここでは最もポピュラーな作り方をご紹介します。
材料
- 殻付きしじみ 300g
- 醤油・みりん 各大さじ1
- 砂糖 小さじ2
- 酒 50cc
- しょうが 1片
作り方
- 塩抜きした殻付きしじみの汚れを落としておき、しょうがは千切りにする。
- 鍋に湯を沸かして酒を入れ、沸騰したらしじみを入れる。
- しじみの殻が開いたらザルに取り、冷めたら殻から身を取り出す。
- 残りの茹で汁はキッチンペーパーなどを使い漉しておく。
- 鍋に漉した茹で汁と醤油、みりん、砂糖を入れ、沸騰したらしじみの身と千切りしたしょうがを入れる。
- 汁気がなくなるまで煮詰めたら出来上がり。
しじみの佃煮は、殻付きのものを少し時間をかけて作った方が美味しいですが、時間がない場合や手早く作りたいときには、乾燥しじみやむき身になったしじみを使うといいでしょう。
しじみの佃煮が余ったときのアレンジ法
しじみの佃煮は手作りでも簡単に作れるものですが、市販のものを買った場合など、開封した後の賞味期限は1~2週間です。 もし作りすぎてしまった場合や、食べきれない場合は、ごはんのお供やお酒のおつまみ以外のアレンジ法で使い切りましょう。
おすすめはコロッケのお肉の代わりに使用する方法です。 しじみの佃煮の甘辛い味が、肉じゃがコロッケのような味わいになりとても美味しいです。 また、炊き込みごはんやパスタに入れても、大量に使い切ることができるのでいいですね。
まとめ
漁師の保存食として誕生した佃煮ですが、しじみの旨味を活かした「しじみの佃煮」は、常備菜として作っておくと、毎日の食事やお酒のおつまみに大変便利です。
しじみの佃煮の原料であるしじみは、オルニチンを始め肝臓の機能を助ける働きがあるので、普段からお酒をたくさん飲む方や肝機能が不安な方などは、積極的にしじみの佃煮を食べることをおすすめします。